書評:夜のピクニック
夜のピクニック 恩田陸
評価 : ★★★★★
北高の伝統行事、歩行際。
まる一昼夜をかけて80キロの道のりを、ただひたすらに歩き通すことーただ、それだけの行事。でも、それは道を歩く高校生達に特別な思いをプレゼントしてくれる重要なイベントだ。
主人公の甲田貴子は、高校最後の歩行際に臨むにあたり、ひそかな誓いを立てる。
その誓いとは?
ゴールまでの遠い道のりの中で、去来する様々な思いが、多彩な登場人物との交流の中で描かれる秀作。
*---
これは、私のもっとも好きな小説のひとつに挙げられるくらい、思い入れのある本です。
「本屋さん大賞」を受賞した上に、映画化までされているので、ご存知の方も多いと思いますが、映画より、やはり小説の方が良くできていると思います。
ただ、この小説を読むと、強くノスタルジックな思いに捕らわれてしまう為、公平な気持ちで小説の出来を評価できているのかよく分かりません。
自分の出身校に歩行際という行事があった分けでもなく、なぜ、それほどノスタルジックな思いに捕らわれてしまうのか、自分でも良く分かりませんが(笑)。
もしも未読の方がいらっしゃったら、是非読んでみてください。
それにしても、作者の恩田陸というのは、実に独特のセンスを持った人ですね。
この人の作品をかなり読んでいますが、ものによってテーマや雰囲気がかなり違います。
「三月は深き紅の淵を」といった独特の世界を描くかと思えば、「夜のピクニック」のような純粋な青春小説に近いものも書かれる。
「ネクロポリス」、「ねじの回転」、「MAZE」などもかなり違う雰囲気ですよね。
単にテクニックの問題なのか、それとも内に複数の世界観を持たれた方なのか・・・可能であれば、是非、一度会って直接話してみたい。そんな気持ちにさせらる作家です。
評価 : ★★★★★
北高の伝統行事、歩行際。
まる一昼夜をかけて80キロの道のりを、ただひたすらに歩き通すことーただ、それだけの行事。でも、それは道を歩く高校生達に特別な思いをプレゼントしてくれる重要なイベントだ。
主人公の甲田貴子は、高校最後の歩行際に臨むにあたり、ひそかな誓いを立てる。
その誓いとは?
ゴールまでの遠い道のりの中で、去来する様々な思いが、多彩な登場人物との交流の中で描かれる秀作。
*---
これは、私のもっとも好きな小説のひとつに挙げられるくらい、思い入れのある本です。
「本屋さん大賞」を受賞した上に、映画化までされているので、ご存知の方も多いと思いますが、映画より、やはり小説の方が良くできていると思います。
ただ、この小説を読むと、強くノスタルジックな思いに捕らわれてしまう為、公平な気持ちで小説の出来を評価できているのかよく分かりません。
自分の出身校に歩行際という行事があった分けでもなく、なぜ、それほどノスタルジックな思いに捕らわれてしまうのか、自分でも良く分かりませんが(笑)。
もしも未読の方がいらっしゃったら、是非読んでみてください。
それにしても、作者の恩田陸というのは、実に独特のセンスを持った人ですね。
この人の作品をかなり読んでいますが、ものによってテーマや雰囲気がかなり違います。
「三月は深き紅の淵を」といった独特の世界を描くかと思えば、「夜のピクニック」のような純粋な青春小説に近いものも書かれる。
「ネクロポリス」、「ねじの回転」、「MAZE」などもかなり違う雰囲気ですよね。
単にテクニックの問題なのか、それとも内に複数の世界観を持たれた方なのか・・・可能であれば、是非、一度会って直接話してみたい。そんな気持ちにさせらる作家です。
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comments
はじめまして
No title
鯨さん、始めまして。
恩田陸というのは不思議な作家ですね。
正直なところ、類似の作風を持つ作家の名前をあげることができません。
おっしゃる通り、多作についても驚きですが(笑)。
でも、それは待つ時間が短くて済み、読者としてはうれしい限りですね。
恩田陸というのは不思議な作家ですね。
正直なところ、類似の作風を持つ作家の名前をあげることができません。
おっしゃる通り、多作についても驚きですが(笑)。
でも、それは待つ時間が短くて済み、読者としてはうれしい限りですね。
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恩田さんの作品はノスタルジーに浸れる物が多いですね。
自分が恩田陸という作家に驚くのはその多作ぶりです。これだけ書いてよくネタが尽きないな、と。
忙しくても年に200冊近く本を読むらしいので、そういうところから発想の源泉が湧いてくるのでしょうか?